クルマのミニ知識

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コリジョンコース現象による事故

◆コリジョンコース現象による事故とは

コリジョン(collision)とは「衝突・激突」という意味です。
本来なら事故が起きにくい視界の開けた場所で、広い田園地帯などにある十字路で発生しやすい事故であり、別名、十勝型事故、田園型事故とも呼ばれます。

◆事故が起きる原因

人間の視覚には中心視野と周辺視野の2種類あります。
中心視野は正面から35度以内で物の色や形を判断できますが、周辺視野は外側36度から100度の範囲で動いていない物の色や形は判断し辛くなります。
この周辺視野の特性がコリジョンコース現象を引き起こすと言われています。

視界が開けた場所で自分が直進車、右から同じく直進してくる車がいるとします。
2台が同じぐらいのスピードで走っていると、右からくる車の見えている位置はあまり変わらないことになり、止まって見えてしまい、気がつくのが遅れます。
また、車のフロントピラーに被ってしまったりすることにより、気がつくことができない場合もあります。
このような原因で事故が起きてしまいます。

  • ◆事故が起きる原因

◆大事故につながりやすい

コリジョンコース現象を引き起こしやすい場所は、視界が開けた場所のため、周囲への注意意識が希薄になりやすい傾向です。
そのため減速することなく交差点に進入してしまい、また、相手も同じ状況になるため、スピードが出ている同士でぶつかり、命に係わる大事故となってしまいます。

◆事故を防ぐには

まずはコリジョンコース現象を知ること。
現象を理解していれば、意識して運転することができます。
また、交差点では徐行する意識を持つこと。
普段から徐行する意識があれば、交差点で減速でき、相手車両に気がつくことができます。

行政としても対策を行っており、注意喚起の看板の設置、車を認識しやすくするためのポールの設置、地面に凹凸などの減速帯の設置などが行われています。

担当:星野

コラム

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