投稿日:2016-09-16
事故や衝撃いたずら等で損傷を受けたクルマの修理や、労朽化したボディを修理することを鈑金塗装といいます。
最近の自動車のボディはアルミやFRP(繊維強化プラスチック)も使用しておりますが、街中を走る多くクルマは鋼板を使用しています。当社レンタカーも鋼板を使用しているクルマです。
内容としては鈑金作業と塗装作業の2工程があります。
鈑金作業は損傷した鋼板パネルを、ハンマーや溶接機等、専用の工具を駆使して引っ張ったり、叩いたり、またはパーツ交換する作業です。またフレームを修正して骨格の曲がりや、ねじれを直す作業も含まれます。ボディ残った歪みはパテを盛り、乾燥させてから綺麗に仕上げます。
塗装作業は色を付けて表面をととのえる作業です。
まずはサフェーサー(下地材)などで下地色を隠し、表面をさらに滑らかに仕上げ、塗料が乗りやすくするため下処理をします。
次に塗装です。クルマの塗料の色は、メーカーから指定の色・割合で調合すると出来上がりますが、マニュアル通りにはいきません。太陽の紫外線による日焼けなど経年劣化で色は少しずつ違います。その調合が職人さんの腕の見せ所です。全く同じ色には調合できませんのでボカシと呼ばれる作業でつなぎ目を目立たなくします。
最後にクリア塗料を塗って磨き工程を経て出来上がりです。
●「板金」と「鈑金」。どっち?
木へんは薄い板。金へんは薄い金属。「鈑金」が正しいのですが常用漢字にありません。クルマ屋としては「鈑金」と使用したいですところです。
●鈑金塗装直後は機械式洗車機やコーティングはお止め下さい。
塗料が硬化していないのでキズが付く恐れがあります。機械式洗車は2週間後、コーティングは1ヶ月経過後にしましょう。
担当:武江