クルマのカタログやエンジン諸元表の中にトルクという言葉がでてきます。
何となく数値が高い方がパワーが強かったり、スピードが速かったりするイメージがあると思いますが、馬力と意味は違うの？って思ったことありませんか。
恥ずかしながら自動車に携わっている私も、人に説明できるほど知識がありません。
今回は、トルクとは具体的には何を指すのか調べてみました。
車のトルクとは、燃料の爆発によって生じる圧力がクランクシャフトを回す力のことです。
分かりやすく自転車を例にすると、ペダルを足で踏み込んだとき車体を前に押し出す力のことを指します。
メリット
発進・加速・坂を登る力が向上するので、車体が安定し運転が楽で快適になります。
デメリット
高いトルクを発揮するためには、エンジンにより多くの燃料を供給する必要が有るので、燃費は悪化します。
燃焼方式の違いから、多くのガソリンエンジンでは、最大トルクは比較的高い回転数(4,000~5,000回転)で発生しますが、ディーゼルエンジンは低い回転数(2,000〜2,500回転)で発生することが一般的です。
EV車ではアクセルを踏んだ瞬間から最大トルクが発生します。
最大トルクが発生する回転数帯域はエンジンの設計や特性によって異なり、その性格も異なります。
たとえば、スポーツカーのエンジンは高回転で最大トルクを持ち、高速走行やスポーティな運転に向いています。
一方、トラックやバスのエンジンは低回転で最大トルクを持ち、低速での牽引力が重視されています。
排気量とトルクの関係は、一般的には排気量が大きい程、トルクも大きくなります。
大きな排気量のエンジンは、より多くの空気と燃料を燃焼させることができるため、より大きなトルクを発生させることが可能です。
しかし、排気量だけがトルクを決定するわけではなく、ターボチャージャーやスーパーチャージャーを備えることで、
小排気量エンジンでも大排気量エンジンに匹敵するトルクを実現することができます。
トルクと馬力は、エンジンの性能を表す指標であり、異なる特性を示します。
馬力はある決められた時間内に、どれだけの力を、どれだけの距離加えたかを表す指標です。
一方トルクは前述した通り、加える力の大きさを表す指標です。
馬力はエンジンのトルク×回転数で計算され、高い回転数でトルクを発揮するエンジンは高馬力となります。
簡潔に言えば、トルクは「力の大きさ」を示し、馬力は「加えた力の量」を示す概念です。
車の加速や牽引などの力強さを評価する際にはトルクが重要であり、速さや最高速などを評価する際には馬力が重要です。
【参考】
だれでもわかる！自動車のトルクってなあに？ by 車選びドットコム (car-me.jp)
JAFクルマ何でも質問箱 最高出力と最大トルクはなにが違うのですか？
小学生でも分かるトルクと馬力の話
担当：星野
