クルマのミニ知識

投稿日:2018-06-19

点検・整備

整備工賃とは

クルマを整備工場に出した際に、「工賃(技術料)ってどうやって決めているのだろうか?」と疑問を持ったことはないですか。
一般の方からすると、不透明に感じるかもしれません。

工賃は一般的に以下の計算式となります。
工賃(技術料)=レバレート×自動車標準作業点数

◆レバレート

レバレートとは、1時間当たりの基本工賃のことです。
整備工場やディーラーが各々で決めています。
都心部の自動車工場や国内メーカーディーラーは7,000円〜10,000円程度です。
外車ディーラーの場合は10,000円〜15,000円程度だと思います。
各工場の立地条件や設備投資費用の違いなどから、レバレートに差がでてきます。
都市部に比べ、地方はレバレートが低い場合もあります。
レバレートは整備原価や利益率などをもとに求められるものですが、実際は地域・規模によって、各工場横並びの数字といった印象です。

美容院の料金に比べると高い印象を受けるかもしれませんが、作業スペース確保や設備投資に多くの費用が発生しますので、妥当な工賃設定なのです。

◆自動車標準作業点数

日本自動車整備振興会連合会(日整連)により、車種・作業ごとに自動車整備標準作業点数が定められいます。
点数は作業時間(h)を表します。
各ディーラーでは独自の作業点数を使用している場合も多いようですが、日整連の作業点数と大きな差はないようです。
実際は整備士の習熟度によって、作業時間は異なりますが、作業点数は平均的な数値を表しています。

弊社のレバレートは8,000円です。
例えば、いすゞエルフのクラッチオーバーホール(作業点数4.6)の工賃(技術料)は、8,000円×4.6=36,800円となります。

エンジンオイル・オイルエレメントの交換など、頻度の高い作業などは、車種ごとの作業点数を用いらずに、同一料金設定をしています。
各種点検料も車種ごとではなく、排気量などで区分けし料金設定をしています。

ただし、作業箇所のボルトが折れているなど、通常よりも時間が要する作業の場合は、作業点数を加算して工賃(技術料)を計算します。
交換部品がある場合は、部品代+工賃(技術料)となります。
さらに車検時は検査料・自賠責保険料・重量税がかかります。


「クルマはお金がかかるなぁ」と思う方も多いかもしれませんが、
整備工場側の利益はそれほど多くはないのです。

担当:佐藤

コラム

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