投稿日:2024-09-13
OBD(on board diagnosisオン・ボード・ダイアグノーシス)とは、車載式故障診断装置のことで、自動車に搭載されている電子制御装置の故障を診断できる装置です。スキャンツール(外部故障診断機)を使ってデータを読み取ると、従来の自動車の検査では発見できなかった自動ブレーキ、レーンキープアシスト、自動駐車、車両接近通報等の運転支援装置や、排ガスの装置に異常があるかどうか診断できます。車両に記録されたDTC(故障コード)を読み取り判定します。これによりクルマの電子装置の故障を見つけられます。
この検査が令和6年10月より車検時新たに導入されます。ただOBD検査の対象となる車両は、国産車は令和3年10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)、輸入車は令和4年10月1日以降の新型車(フルモデルチェンジ車)です。
大型特殊自動車、被牽引自動車、二輪自動車は対象外です。
すでに令和3年10月1日から1年ごとにOBD点検の実施は義務化されています。メーターパネルに表示されるエンジンチェックランプ点灯等の有無を確認しています。
車検の際に、OBD端子に接続したスキャンツールから取得した情報を、インターネットを介して独立行政法人自動車技術総合機構のサーバーへ接続し、DTC(故障コード)の有無を確認、合否結果を取得します。
これによって警告灯が点灯しない様な不具合も、見落としなく発見可能となります。
DTC(故障コード)は細かく分類されている為、どの部分が故障しているか的確に把握できるので、クルマの安全性に大変役立ちます。
ただし1つでもDTC(故障コード)が検出されると修理しない限り、車検には通りません。
担当:武江