クルマのミニ知識

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クルマのエアコンの仕組み

・エアコンの仕組み
エアコンがどのようにして車内に冷気を送っているかというと、液体が蒸発する時に熱を奪う(気化熱)という性質を使って冷やします。
冷媒が密閉された管のなかで液体から気体に変わることで熱を奪い、その冷えた管にファンから風を送ることにより、車内に冷たい風が入ってくるのです。
冷媒とは温度を下げるために使用されているガスのことで、主にフロンガスが使われています。

エアコンに使われている部品は主に7個あります。

(1)コンプレッサー
車内を冷やすためにはまず低温・低圧の気体冷媒を液化させるために圧縮しなくてはなりません。
その圧縮をしてくれるのがコンプレッサーです。
圧縮された冷媒は約70℃〜80℃の高温・高圧状態でコンデンサーに送られます。

(2)コンデンサー
ここで気化していた冷媒を液化(凝縮)していきます。

(3)コンデンサーファン
コンデンサーに外気を送り高温・高圧・気体の冷媒を沸点60℃以下まで冷却し液化します。

(4)レシーバー
コンデンサーで液化した冷媒を、一時的にここに蓄えます。
内部にはゴミなどの不純物を取り除くためにストレーナーと乾燥剤が封入されています。
また、コンデンサーで液化できなかった冷媒を分離する役目もあります。

(5)エキスパンションバルブ
レシーバーを通ってきた高圧の液体を小さな孔からエバポレーターに噴射します。

(6)エバポレーター
エバポレーターはコンプレッサーとは逆で、エキスパンションバルブから噴射された冷媒を急激に減圧し気化させることにより、周りの熱を奪い(気化熱)エバポレーターを冷やします。
ここで冷媒は低温・低圧の気体に戻ります。

(7)ブロアファン
冷えたエバポレーターに風をあて、車内に冷たい風を送ります。

エアコンは(1)〜(6)のサイクルを繰り返し行うことにより冷たい風を車内に取り込んでくれいるというわけです。
車内温度の調整はエンジン冷却水の熱を取り入れて行っています。

  • クルマのエアコンの仕組み

担当:星野

コラム

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