投稿日:2026-01-30
直近の事故で多かった事例として、駐車場から後進で出庫する際の事故が挙げられます。
言い方を変えると『前向き駐車からの出庫』ということになります。
この前向き駐車、本当に安心でしょうか?
コンビニなどで休憩や買い物を終え出庫するとき、買い物した商品に気を取られていないでしょうか?
ひと眠りした後で集中力が低下していないでしょうか?
駐車場から出るときの動きは、言うまでもなく後進より前進の方が安全です。前向きに止めた車は、出るときに必ずバックすることになります。
後ろを確認しながら慎重に下がっていても、通路を歩く人や自転車、横から来る車に気づきにくい場面は少なくありません。特に、背の高い車や視界の限られる車の場合、死角が増えがちです。
歩行者・自転車・他の車からは、どのタイミングで駐車スペースから出てくるのかは、分かりにくいものです。
「バックで急に出てきた。」と思われても仕方ないかもしれません。
一方、バックで駐車して前向きに出庫する場合はどうでしょう。止めるときは少し手間がかかりますが、出るときは前進です。視界が広く、左右の様子も自然に目に入りやすくなります。
バックは死角が多いですが、駐車の際に「これからバックで駐車位置に停めるのだろう。」と周囲の人も認識しやすいと思います。
バックするときは運転者の安全確認は当然必要ですが、周囲の人も気を付けてもらうことで事故を防ぐことができます。
そのため、教習所などでも「出るときに前進できる駐車」が基本として教えられることが多いようです。
駐車場で【前向き駐車でお願いします】という案内を見かけることは、決して珍しくありません。
もちろん、前向き駐車が求められる理由があるのも事実です。排気ガスの向きや、壁の汚れを防ぐためなど、駐車場を管理する側の配慮として掲示されている場合もあります。
そうした事情を知ると、一概に「前向き駐車はよくない」と言い切ることはできません。
それでも、前向き駐車が必要ない場所で『慣れているから』『面倒くさいから』『急いでいるから』前向き駐車をするのなら、出庫時の安全という大切な点が後回しになっているとしたら、一度見直してみてもいいのではないでしょうか。
駐車は日常の何気ない動作ですが、ほんの少しの見落としが大きな事故につながることもあります。前向き駐車という慣れたスタイルについて、「本当に自分も周りも安心だろうか」と考えてみる。
そんな意識が、事故を未然に防ぐ第一歩になるのかもしれません。
担当:谷津田
